お天気で、ヒマだったので昔の本の天干しを…と棚整理をしたところ出てきたのです。
およそ50年ぐらい前の書き初め用紙で、埼玉版や東京版などと、地方版といわれたものと思われます。
三椏などの純粋な和紙半紙ではありませんが、和紙改良半紙に違いありません。その証拠として、半世紀以上も経ているのに変色もなく新品同様です。ダンボールに入っていたのですが、そのダンボールは触ると崩れてしまったのに、この用紙は何ともなかったのです。驚きました。今では大変高価な貴重品と言ってもよいでしょう。
想い出します。
実は、毎年、年末になると小学生が「埼玉版の書き初め用紙をください」と買いに来ていました。
この埼玉版書き初め用紙は、文具問屋からは取り寄せできない別系列の販売ルートで、段ボール単位の大量取引を必要としていましたが、毎年必ず子供たちが大勢買いに来るので切らしてはいけないと、採算無視で仕入れていました。
今や少子高齢化時代となり当地蕨市も子供たちが大変少なくなりました。例えば当地中学校の1学年の生徒数は、30年ぐらい前は約350人8クラス。今は6~70人で2クラスと聞いています。この少子化と教養指導方針の変化でしょうか、近年はこの書き初め用紙のお求めはほとんどなくなりました。
でも、残念に思っています。こんなに残っていたとは知らずに、今でも年末にこの書き初め用紙を買いに来ていただいた貴重なお客さまに「もうなくなりました」と申し上げていたことです。
きちんと在庫していたのを忘れていたダラシナイ自分を責めております。
お詫びにうんとお安くしておきます。ご利用下さることをお願いいたします。
また、下記の純粋和紙半紙も!これは高価です。なんと1枚30円です。
もうだいぶ以前になりますが、これも仕舞い忘れていた珍品としてご紹介させて頂いたものです。
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